とあることのついでに、パイプオルガン演奏というのを聴く機会を得た。なんと初体験。
もっとも、「コンサートホールで聴く」のが初体験であって、教会堂の中では何度も聴いたことがある。そのせいか、演奏が始まった瞬間に思ったコトは、「あれれ?こんな響きなの?なんだか物足りないような・・・」。30分強の演奏だったんだけど、ついに最後までその感想は変わらず。重低音パイプが「ぶぉぉぉぉぉぉっ」と響いても、「キター!」って感じがしない。
オルガンそのものはオーストリア製とかで立派なものに違いないし、無知にして良くは知らないが演奏者も本邦一流の方なのだろうから演奏も悪いはずはなく。ということは、やはり「場所(ハコ)」のせいなのだろうか。ゴシックの大聖堂とコンサートホールでは、音響的な環境は全く異なるし。
パイプオルガンの演奏は残念ながら不完全燃焼な感想ではあったものの、本来の目的の「とあること」の方は多いに楽しめた。なんてことはなくて、ホールの「バックステージ見学会」ってのに参加しただけ。もちろん、本業の方の基礎知識として図面やら資料やらで知ってはいるものの、一流のコンサートホールのバックステージを実際にウロウロするのは初めてだし、実に楽しく刺激的。いくつか見たことのある劇場(芝居小屋)のソレとはあれこれと違うところもあるし。
あんまり楽しく嬉しかったもので、小澤やショルティやカラヤンも座ったであろう指揮者用控え室のソファーにこっそり座ってしまった。が、マーさんやスターンおいちゃんが座ったであろうソリスト用控え室のソファーに座ってみなかったのは残念。。。