「物欲」を刺激する話というのは始めたらキリなく続きそうなので、貧乏生活者の保身術として避けるべしと思っているけど、なんだか勢いがついてしまってるので書いてしまう。
いい歳したオヤジが「お人形が欲しい」などと言うと、これはもう「アブナイ世界」へまっしぐらの気配がするのだけど、
「工房 朋」の人形はぜひとも欲しいもののひとつである。
もともとフランス人形よりは市松人形(「いちまさん」と京都では言っていた)が好みという嗜好だったので、通りを歩いていて街並みの中にちらりと市松人形が目に入ってしまったのが出会い。
かれこれ10年以上になると思う。
京都のとある一角でこの工房の人形を見つけた時には、それこそ時間が止まったように魅入られてしまった。
「魅入られる」というトコロで、既に十分にアブナイ人形である。マジで目が合う気がするのだから。
人形製作に関する知識はほとんど無いので実のところは分からないけど、素材の吟味・コダワリや製作技術の高さはもちろん一流なのだろう。それに何より造形センスというか表現力が素晴らしい。
十分に高額だったし、引き込まれてしまう妖しさも在り過ぎるので、未だに手にいれてはないけれど、人形というといつも思い出すモノである。
(文字だけじゃ、じれったかったので「工房 朋」のHPから画像を拝借しちゃいました。)