捨てる前に記念写真
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 特に物持ちの良い方だと思っているわけではないが、ふと気がつくと「長年愛用」なモノが実にたくさん在る。これは物持ちが良いというより、歳をとったということかも知れないが。
 本日、あまりに心地よい天気に誘われて、下駄箱の大整理となった。ナニをしたかというと、下駄箱の中身を全部引っ張り出して一気に靴磨きしつつ、底の張り替えなどメンテが必要なモノのチェック。さらに、これはもう履かない、履けないという処分対象品の抽出。そして抽出されたのが、このGTホーキンス製トレッキング風シューズ。
 購入したのは90年代の前半と記憶してるので、まぁ15年くらい使ったことになる。まさしく「長年愛用」のひとつである。汚れて白っぽくなってしまってはいるが、黒クロスに黒革という真っ黒仕様で、確か渋谷のABCマート特製の限定品だったはず。この真っ黒なことと履き心地が良いことが超お気に入りで、カジュアルの時ははもちろん、スーツ着用の際も愛用し、会議や打合せのついでに現場にも行くという時に威力を発揮してくれた。
 あまりに履いたもので、当初デコデコゴツゴツとして大地をしっかりつかんでいたはずの靴底は、すっかりすり減って現状では全く平坦。さらには、靴底の下地と思しきフレーム状のモノが見え始めてしまっている。さすがにこの状態での使用はツライ・・・はずなのに、ちょっと出かける時などについついコレを履いてしまう。つい履いてしまうたびに、ノンスリップ性など全く期待できない靴底状況のために怖い思いをする。雨の日に、東急本店などに行ってしまうと最悪。在ると履いてしまうし、履くと危険だし、思い切って捨てることにして、何しろ愛用したのでたかが靴だけど記念写真でも撮っておくかと。

 ところで、靴底の減りきったそんな靴を今まで何故に履き続けてしまったかというと、その理由は単純明快で「代わりの靴が無い」からである。何故に「代わりが無い」かというと、資金不足で「代わり」を購入できないというのも多少はあるが、時代の変遷は靴の意匠も変えてしまい「似て非なる靴」しか売っておらず「代わり」に足る靴が発見できないのである。トレッキングシューズ風のくせに、普段日常で使えるほど軽装な靴、というほどの条件で探すと、それはそれはたくさんの靴がある。が、真っ黒で、しかも黒であることも功を奏してスーツで履いても違和感の少ない「小さな」靴というのはほとんど無い。今時のこの種の靴は、みんなデカ過ぎ。自己主張が強すぎて、さりげなさが欠落してるように見える。そういうのがハヤリなのだろう。だからといって、シンプルでさりげないのを探そうとすると、今度は「さりげなさ」を自己主張してるかのような過度にさりげないのが出てくる。
 いやはや、中途半端で個人都合な好みを通すのは実に難しい。
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by kaz-105 | 2008-05-22 16:03 | ぽよよんな日々 | Trackback | Comments(1)
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Commented by nen at 2008-05-25 08:05 x
靴については私も同じような悩みを持ち始めています。
私の場合は仕事の時に履く革靴について特にそれを感じるのです。
最近の革靴は例の「先が尖がっている」靴が幅を利かせていて、
靴売り場のディスプレーはそれ一色。
ファッションのデザイン性が流行に左右されるのは百も承知してるのですが、
皆が同じ格好することの何がファッションなのか私には理解できない。

話が飛躍するようですが、日本は「スーツを着た『ロケンローラー』が現れるような、成熟したファッション文化が全く育たないですな。


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