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バルセロナ・チェア
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 おもちゃシリーズの最後は、ルードヴィッヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe、1886-1969)のバルセロナ・チェア。
 1929年に開催されたバルセロナ万博のドイツ館(バルセロナ・パビリオン)で展示されたもの。これまた多くを説明する必要の無い超メジャーな椅子。なので、解説的なことはWikipediaででも調べていただくとして省略して、個人的な感想だけ。
 今までに一番印象に残っているバルセロナ・チェアはというと、まずは70年代の後半、建築の勉強を始めたばかりの学生時代に講義の中で見たファンズワース邸のスライド写真に写っていたもの。つまりはこの椅子の姿を初めて見た時。まだ「バルセロナ・チェア」という名前さえ知らず、そもそも「椅子」なんてものが興味の対象となる以前。建築学科なんてものは考えるだけで手仕事をしない大工の出来損ないが居るところ位にしか考えてないまま何も知らずに進学していたので、その講義で見ることのできたモダニズム建築の数々はまさに目から鱗の経験で、中でもファンズワース邸とこの椅子にはすっかり心を奪われたものだった。
 要するに、見たことも聞いたこともないモノに驚き、かつ、なんだかステキに見えた。この感覚は、小学生の頃、田舎の町には国産乗用車ばかりでたまに見るビートルが唯一の「外車」というような状況で、創刊間もない「Car Styling」という雑誌ふと手にしてしまい、中に載っていた「ランボルギーニ・カウンタック」の写真やスケッチを見てしまった時の感覚に似ている。
 次に印象深いのは、やはり宮脇檀建築研究室のレセプションに置いてあったバルセロナ・チェア。学生時代に初めて接し、心奪われ憧れもしたが、やがてイロイロと知識を仕込むにつれて、アレもイイがコレもイイ、でもやっぱりソイツが最高だよなどどといっぱしの物言いをするようになる。しかし、所詮書物や映像、あるいはショールームや公共的空間で僅かに接しただけ、頭で考えただけの「実感」の伴わないものだった。ところがMM(宮脇門下は尊敬や愛情、万感を込めて宮脇檀をMMと呼ぶ)の所有するバルセロナ・チェアには「実感」が在った。日常的に使い込まれた生活実感が在った。
 かつての「建築」は、神か王、もしくは権力のために存在するものであって、一般的な「ヒト」のために在るものでは無かった。一般大衆のための建物が「建築」としての議論の対象となるのは近代以降のこと。20世紀に花開くモダニズム建築とは、神や王でなく一般的な「ヒト」のために建築する喜びを謳歌したものである、なんて言い方も出来なくはない。その「ヒト」の中に、自分たちも入っているのだということを改めて知らしめてくれたのが、MMの持つ椅子たちだった。
 自分を含めたごく普通のヒトたちのために、名品と言われる椅子たちは在るのであり、日々の仕事も在るのであるということを、雄弁に語ってくれたのが使い込まれて味わいを増したイームズであり、ウェグナーであり、バルセロナ・チェアであった。
 とまぁ、大衆のタメのモダニズム建築なんて大げさなコトを書きはしたが、実のところ、このバルセロナ・チェアという椅子はバルセロナ万博の時にスペイン国王アルフォンソ13世のために作られたモノなので、この椅子に座ってその良さを味わうべきは「王」であるべきなのだが。

 さて、このおもちゃはというと、クッションの下に張ってある革テープがちゃんと再現されていてイイ感じ。フラットバーのフレームが実物より多少太くなってるのは、モデル製作上の限界とモデル化する上で必須なデフォルメの双方によるものだろうし、そんなに気にはならない。本物は座のクッションの上に背のクッションが乗っかってるんだけど、おもちゃの方は背のクッションが座のフレームまで降りててちょっと実物と違うんだけど、そんなのは些細なこと。十分に「名作」の雰囲気を伝えてくれる。
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by kaz-105 | 2007-02-13 04:39 | 建築雑感 | Trackback | Comments(2)
リートフェルト
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 これまた有名どころ、リートフェルトのレッド・アンド・ブルーとジグザグです。デ・スティルの中心的存在であったオランダの建築家リートフェルト、などと今更説明するのは止めておきます。前エントリーと同じく、「リートフェルト」とかで検索すると、たくさんのお店がヒットして、たくさんの解説を読むことができますから。

 1971年からカッシーナ社で商品化されてポピュラーになったR&Bですが、原型は家具職人の息子であるリートフェルト自身が作ったもの。1918年に製作されたそうです。同じ18年にはレディス&ジェントルマンと名付けられた高さの異なる2脚の椅子もほぼR&Bと同じ形状で作れており、こちらは全体が茶色に塗装されていました。フレームを構成する角材は当初3.3cm角であったものが2.5×2.6cmに細められたとか、側板を持ったモデルがあるとか、様々な類似モデルがあるそうです。R&Bという名前にもなっている特徴的な色は、バールト・ファン・デル・レックにより主張されていた原色が採用されたとか。(参考文献:イラスト椅子づくし12/織田憲嗣、「室内」91年12月号)
 とにかく印象的な色と形なのですが、これが不思議なことに置く場所を選びません。極端な話、和室に置いたとしても、それなりにハマって見えてしまいます。座面と背の高さと傾きを周到に設定してあるのでしょう、座った瞬間には想像以上に良い座り心地に驚きます。が、しかし。やはり単なる「平面の板が2枚」ですから、長時間座っているとお尻や背中が落ち着かなくなります。座面と背板に薄手の座布団を乗せれば映画1本の鑑賞にも耐えられる極楽座り心地に変貌するので、見た目的にマッチするR&B専用座布団を作りたくなります。

 一方、1930年代にデザインされたジグザグですが、R&Bと同じく1971年からカッシーナ社で製作されており、これの原型はリートフェルトのアシスタントを務めたファン・デ・フローネカンが製作したものだとか。これまたいくつものモデルが存在するようで、特徴的なカンチレバーの構造を支える接合方法にいくつかのバリエーションがあったり、肘掛けの付いたもの、子供用のもの、合板を使ったものなど、さまざま。(参考文献:イラスト椅子づくし12/織田憲嗣、前出)
 ジグザグの座り心地はというと、これは座面が水平な「板」ですから、アアルトの丸いスツールのごとく可も無く不可も無くごく普通に座れるスツール。水平な座面は、サイドテーブルとして転用することもできてリーズナブル。部屋の片隅に花器でものせてディスプレイ用として使う、なんてのはよく見かける使い方です。演出の派手さ加減ではジグザグ、実用面の使いやすさを考えるとアアルトの丸いスツールといったトコロでしょうか。
 ちなみに、おもちゃを置いてあるのがアアルトの丸いスツール。奥に見えるのは、1/1のR&Bです。

 このおもちゃ、ジグザグの方には、接合部にピンを刺したようなポチポチがあって、接合用の真鍮製ボルトを表現してあります。木目の表現も結構頑張っていてなかなか。
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by kaz-105 | 2007-02-13 00:19 | 建築雑感 | Trackback | Comments(0)
コルビジェ/グランコンフォート(LC2)
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 入手した椅子のおもちゃは全部で18脚(オットマンを1脚とカウントしてるから、17種)。順に紹介して来て残すところはあと4脚、超有名な名品ばかり。今回は、いよいよ登場といった感もあるコルビジェのソファー、グランコンフォート。
 ル・コルビジェやこのソファーについて云々するのは今更なので止めておきます。ネット検索すれば、嫌になるほどこのソファーを販売しているお店のサイトが並び、紹介記事を読むことが出来ますから。
 それにしても、ネット検索すると出て来るこのソファーを販売するネットショップの多さにびっくりしてしまいます。さらに、販売価格を見て再びびっくり。3万円前後で買える「LC2タイプ」と称したアヤシいものから、30数万するものまで、ほぼ10倍の価格差をもって、色々な「LC2」が並びます。カッシーナ社のみが「正規」復刻販売だった時代には30数万したわけですが、それが格段にお安く買えるようになったという「お買い得感」を売りにした商法に殺到しているのか、このソファー自体がそれほどまでに有名で人気があるのか、どちらなんでしょうか。
 LC2の発表は1928年。27年にシャルロット・ペリアンがアトリエに加わったことで、「機械時代にふさわしいデザイン」の家具がどんどんと具体化されていったとか。金属フレームに革張りクッションを詰め込んだこのソファーの構成は、発表当時にはびっくり仰天モノだったそうですが、今では珍しくもなんともない当たり前のもの。機械時代に向かって進む過程で、それにふさわしいデザインとして新提案された時にはもの珍しかったものが、すっかり機械時代になってしまった今を迎えて当たり前のものになったと考えれば、それこそ当たり前の展開なわけです。すっかり機械時代なのですから、もの珍しいモノを作るために必要だったコストも、当たり前のモノを作るのにふさわしい低コストとなってしかるべきで、百花繚乱のごとく安価なアヤシいモノが出回るのも、機械時代到来の必然と言えなくはないのですが、ビニールレザーのクッションだったり、金属フレームの工作の粗さや太さ長さの微妙なニュアンスが美しくなかったりというのを見つけてしまうと、「グランコンフォート(大いなる快適)」を実現しようとしたコルビジェの意図に反した物体に見えてきて、使うヒトまで「座る機械」にしてしまってるような気になってしまいます。

 ところで、このおもちゃ。クッションの背面、フレームに当たる部分に僅かな「くぼみ」がつけてあったりして、なかなか芸細であります。
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by kaz-105 | 2007-02-12 18:40 | 建築雑感 | Trackback | Comments(0)
Jean Prouvé / Standard chair
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正直なところ、ジャン・プルーヴェについても、このスタンダード・チェアという椅子についても熟知しているわけではないので、現在この椅子を日本で販売しているInter.office社のホームページから引用。
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ジャン・プルーヴェ
1901年パリに生まれる。アール・ヌーヴォーの巨匠、ヴィクトール・プルーヴェを父に持つジャン・プルーヴェ。アール・ヌーヴォーの環境の中で鉄工芸の技術を習得し、鉄という素材を熟知するようになる。1923年頃に自分のアトリエを設立、この頃パリでル・コルビジェ、シャルロット・ペリアンらと知り合う。1930年にジャン・プルーヴェは彼等と現代芸術家組合(UAM)を設立する。合理的で無駄の無い構造フォルムによる家具を多くデザインしたプルーヴェは、ナンシー市の市長、大学の教授等も努め、建築家としても活躍した。家具作品の多くは、2002年にヴィトラ社より待望の復刻を遂げ、現在に至る。

スタンダードチェア
ジャン・プルーヴェを代表する椅子の一つであるスタンダードチェアはナンシー大学都市のコンペがきっかけで、木材とメタルの組み合わせを積極的にデザインに取入れました。1930年代から50年代にかけて、この特徴的なフォルムを持った椅子を様々なヴァリエーションをもって展開していきました。その中でもスタンダード・チェアは、最もシンプルな構造をもつものであり、プルーヴェの構造哲学を知ることができます。この椅子は背と座がプライウッドで、椅子に求められる力学を過不足なく表現したという意味でまさにスタンダードチェアです。また、この椅子は、多くのデザイナーに影響を与えてきた1脚でもあります。
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 見ての通り、ごくごく当たり前の「普通の椅子」。この過不足無く普通なトコロがこの椅子のグレートなところ。こうやって1/12のおもちゃを手に入れて喜んだり、復刻版じゃなくオリジナルの本物を手に入れて喜んだり、この椅子の重要性について語ったりするのは、オタクか研究者という少数の特殊な人々だけがすればいいことで、むしろ、そんなに有り難いもんじゃなく当たり前すぎて話題にもならないくらいに日常に溶け込んでいて欲しいもの。そういう意味では、Vitra社がことさら「復刻販売」をアピールしていることや、プルーヴェの作品を「セレブ」たちが好んで珍重しているためオリジナルの価格が高騰しているなんて状況は、哀しい現実なのかも知れない。


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by kaz-105 | 2007-02-12 16:16 | 建築雑感 | Trackback | Comments(0)
ハンス・ウェグナー、ついに。
e0011321_1483916.jpg このところ椅子のおもちゃについてつらつらと書いているのに、うかつにも今まで知りませんでしたよ。この1月26日にハンス・ウェグナーさんは亡くなっていたんですね。「しまった!残念!」という感じです。
 直接の面識なんぞはあるはずもないわけで、従って知人や親戚が亡くなった時のような悲しみとは異なるモンなのですが、マイケル・ブレッカーの訃報にふれた時よりも大きなショックを感じております。92歳だったそうです。十分に長生き。でも、まだ早い。早過ぎる!なぜなら、デンマークの工房まで出向いて、材種や仕上げを指定して「The Chair」を特注するというのを、まだやってないからです。「しまった!間に合わなかった!残念!」なわけです。
 建築なんぞに携わっていると多かれ少なかれ「椅子好き」になるのは避けられないようで、オイラも例外ではなくかなりの椅子好き。気がつくと家の中には20本以上の椅子があちこちに置いてあって、もちろんそんな広さがある家ではないのでただ邪魔になってるだけの椅子もあるわけです。そんな中で、なんと言われようとベストチョイス、最も大切にしたい椅子はウェグナーの椅子です。
 学生時代とかには、バウハウスの一連の椅子とか、まぁいわゆる「巨匠のデザインした椅子」なんてのに憧れたわけです。当時の言い方ですと、「カッシーナの赤黒カタログに載ってるヤツ」ですね。その後、もう少し知恵や知識がついてくると、自分にも少し頑張れば実現可能(所有可能)なように気のする、つまりは実物を使用している風景を各所で見ることの出来る「arflex」あたりのモダン・リビングな家具に目が行くようになります。そして、怒濤のようにバブルの時代を迎えて、そりゃもうそこら中にイタリア製高級家具というか、とんがったデザインのモノが溢れるようになって、気障でスカしたデザイン重視の椅子に触れるようになるわけですが、まぁ悪くはないけど何か違うナァと思うようになり、思い出したように浮上するのがウェグナーの椅子。もちろん、学生時代から知ってはいるわけですが、派手さが無いというか、世の中が必要以上に派手な方向に向かっていたからか、特に注目はしてなかったわけです。ところが、中身希薄で派手なだけのモノが溢れてくると、俄然、輝きを増すんですね、コレが。知れば知るほど、良く思えてくる。良く思えるだけじゃなく、使えば使うほど心地よく幸せな気分にしてくれる。ハレもケも、両方ともが必要にして十分なだけ備えられている。個人の好みとの相性をチェックしなきゃいけない程度にしっかりと個性を持っていて、万人受けを狙ったがために無個性どころか没個性のガラクタになってるどっかの国の車みたくはなっていなくて、しかし、主張し過ぎない謙虚さも備えているという、まさに日常生活のパートナーとしてはこれほどよく出来たモノはそうはないなと思わせる椅子なわけです。
 ウェグナーじいさんのご冥福をお祈りします。
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by kaz-105 | 2007-02-12 01:26 | 建築雑感 | Trackback | Comments(7)
プラスティックとメタル
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 50年代、60年代と椅子を作る素材や工法のバリエーションがどどっと増えた。これは椅子に限ったことじゃなくて、世の中に「工業製品」と呼ばれるものが溢れ出した時代ってこと。
 今回のエントリーで紹介する2脚は、その工業製品たるものの中から、プラスティック代表と、メタルびっくり系代表。

 右側の赤い座面のヤツ、アッキレ・カスティリオーニ(Achikke Castiglioni)のデザインしたメッザドロ(Mezzadro)という椅子。カスティリオーニは兄弟で事務所をやっていたそうなので兄弟の共同作品と言うべきなのか、アッキレ個人の作品なのか、あちこちの解説を探すと両方出て来てどちらが本当なのか分からない。赤い座面は、プレス成形した金属製で、トラクターの座面だそうな。トラクターの座面をそのまま用いたのか、トラクターの座面にヒントを得て似た形の座面にしたのか、これまた両方の解説が出回っているのでどちらが「史実」なのかは知らない。とにかく、メタルに塗装した座面に、スティールバーを折り曲げた脚を付けて、先端にくっつけた倒れ止めは木製。座面そのものは冷たく堅いわけだが、脚が微妙なスプリングになっていて意外に座りやすい。脚の木製部分に靴のかかとを引っ掛けておけば、「手持ち無沙汰な足」にならなくていい按配。とまぁ、実に良く出来ている。
 このおもちゃは、座面をスティールバーの脚に固定する蝶ネジを懸命に再現してあるとか、座面の塗装の赤色の発色が何とも素敵だったりと、モデル化するにあたってのこだわりが伺えて、なかなか素敵。たぶん、赤色の塗装にこだわったのは「仕事モード」というより例の「趣味モード」が出たんだろうなと、このおもちゃの企画者の所有する車を思い出しながら想像するのも楽しい。
 ところで、カスティリオーネというと、四角い大理石のベースから大きく円弧を描きながらスティールのアームが伸びた照明器具、その名も「ARCO」というのを思い出す。ゴージャス系イタリアモダンなインテリアには定番のひとつで、それこそバブルの頃には分譲マンションのモデルルームやら、インテリア関係に限らず各種雑誌のグラビアやら、そこら中で目にしたものだが、あんなにいっぱい在ったARCO、今はどうしているのやら。ちなみに、宮脇檀建築研究室のレセプションにもARCOが在ったが、ソレが現在どこに在るのかは確認済み。

 左の緑一色のヤツは、ヘルムート・ベッツナー(Helmut Batzner)によるボーフィンガー・シュトゥール(Bofinger-Stuhl)。この方も兄弟でベッツナー建築事務所なんてのをやってたらしい。樹脂の一体成形で安価な大量生産に向いていて、樹脂だし水に濡れてもへっちゃら、スタッキングもOKと、コンビニエンスの極みのような椅子。サーリネン&イームズはFRP(ガラス繊維で補強されたプラスティック)で椅子を作ったけれど(シェルチェアなど)、このボーフィンガーは初めてプラスティックのみで完成させたのだとか。ということは、樹脂の一体成形+スタッキング可能という椅子は高いのから安いのまで現在では実にたくさんあるのだけど、それらの「最初」ってことになる実にありがたい椅子というわけだ。
 で、このおもちゃ。本物がプラスティック一体成形なわけだから、このおもちゃは「本物と同じ製作法で出来ている」ということになるわけで、なるほど良く出来ている。ただ、本物も「安物だけどイイ椅子」という性格のものだけに、おもちゃがこれまた安っぽい。というか、正真正銘の「おもちゃ」に見える。つまりは、モデルとしてまさに「良く出来ている」ことなるんだけど、それってちょと微妙。


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by kaz-105 | 2007-02-11 18:01 | 建築雑感 | Trackback | Comments(0)
パスティリ
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おもちゃの椅子シリーズの続き。
前回エントリーで紹介したパントンは、生まれは北欧ながらテイストはアメリカン・ポップというノリだった。(写真左:パントン・チェア)
 今回は、ノリが似ている椅子ということで、エーロ・アールニオ(Eero Aarnio)のデザインしたパスティリ(Pastilli)をご紹介。(写真右)
 エーロ・アールニオという人、不勉強でよくは知らないのだけど、1932年にフィンランドはヘルシンキで生まれ、50年代に工業デザインを学び、1962年にデザインスタジオをヘルシンキに設立、プラスチックを利用した斬新なデザインの作品を数多く発表した人だそうな。
 で、写真の「パスティリ・チェア」だが、1968年にアメリカの工業デザイン賞に選ばれたのだとか。ロッキングチェアの新しい解釈の上にデザインされ、屋外でも使用できるとか。樹脂製の樹脂製たるところ。
 本物がどういう素材感のものなのか、残念ながら見たことがないし知らないのだけど、この1/12のおもちゃはペランペランのプラスチック製で、なんだかガチャポンのケースみたいな感じ。本物は水にも浮くらしいし、このまま大きくなっただけでおもちゃの感じはすごく近似しているんだろうなと想像している。

 ちなみに、奥の方に写っているのは、plusが出してるゼムクリップ入れ。サイズ的にもプラスチックの軽さ加減も、なんだか似ているので特別出演。もちろん、こちらは1/1で「本物」。



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by kaz-105 | 2007-02-09 01:29 | 建築雑感 | Trackback | Comments(0)
パントンの椅子
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 おもちゃの椅子シリーズの続き。
 ウェグナーの次は、北欧・デンマークつながりでパントン(Verner Panton)。
 デンマークに生まれ、コペンハーゲンの王立美術アカデミーで建築を学び、かのアルネ・ヤコブセンの事務所で働いた後に自らの事務所を設立したという経歴の持ち主。デンマーク人ではあるが、移住したスイスを拠点に活動したのと関係あるのか無いのか、いわゆる「北欧デザイン」と呼ばれるモノとは異なるデザイン・テイストである。
 写真・右は、自らの名前を冠した「パントン・チェア」。プラスチックの一体成形という当時画期的なアイデアと、その製作方法でなくては成立し得ないフォルムによって、発表されるや絶賛を受けたモノ。
 写真・左は、「ハート・コーン・チェア」と呼ばれる椅子。ハート形の背もたれが特徴。
 いずれも、50年代、60年代にイメージされた「近未来」を具体化したような印象で、古くはバウハウスの一連の取り組み、あるいはウェグナーに代表されるような木工職人の確かな技術に裏付けされた北欧デザインの椅子、さらには歴史的な美意識をベースにしつつ新技術を活かしたイタリア・モダンなど、いくつも在る20世紀の家具デザインの流れの中にあって、一種独特のポジションを持ったモノと言えそう。


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by kaz-105 | 2007-02-08 17:53 | 建築雑感 | Trackback | Comments(0)
ビモータ
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本日は関西某所で住宅改装の打合せなのだが、打合せ相手の工務店さん、現場にバイクで登場。しかも、ビモータ。おお、青春の憧れ。
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by kaz-105 | 2007-02-06 13:06 | ぽよよんな日々 | Trackback | Comments(2)
ウェグナー Three-legged shell chair
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 前エントリーでウェグナーの話題を出したので、今回はウェグナー。
 「Three-Leggede Shell Chair」と称される椅子。
 イームズらと同じく、40年代末期から50年代初頭にかけてウェグナーも成形合板や積層合板を用いたデザインを発表しているが、この椅子は1963年のデザイン。ムクの木材を用いた素晴らしい椅子を山盛り生み出したウェグナーが久しぶりに合板を用いた、というトコロ。
 63年に試作・発表されたが、残念ながら製品化はされなかった。89年、ウェグナー77歳を記念した彼の展覧会が開催された際に、26年ぶりに12脚が試作されたらしいが、この時にも製品化されなかった。(参考文献:DANISH CHAIRS/織田憲嗣)
 が、どういう経緯があったのか知らないが、90年代末期に製品化され、現在は入手可能のようだ。

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by kaz-105 | 2007-02-05 13:06 | 建築雑感 | Trackback | Comments(0)