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小鹿田焼
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 柳宗悦は「おんだ」と濁って読んでいるが、正しくは濁らず「おんたやき」と読むそうな。どちらの読み方でも、お気に入りの焼き物であることに変わりは無い。
 先日訪れた柳宗悦自邸の特別公開の際に、窯元から職人が来てロクロの実演までしながら「展示即売会」をやっていたので買い足した小皿が左の写真。以前から持っていた皿(右の写真)と同じものをと探したが、酷似するものの微妙に異なる。同じものを作り続けてはいるものの(「定番」などというシャレた表現をする業界もあるようだが、この種の素朴さの前では「定番」などという表現は浅薄に感じてしまう)、この差が30年の年月なのかもしれない。
 柳が民芸運動の中で見出した民窯のひとつである小鹿田焼。その始まりは18世紀初頭の頃らしく、従って特に古い歴史を持つものではない。また地域内で使われる庶民の生活雑器の生産を主にしていたものなので、特に珍重すべき特徴を持つものでもない。が、しかし、見栄も気取りもなく身の丈を知った自然体の産品には、愛すべき普段着の美学が潜んでいるのは確かだと思う。
 利休の傍らに在った黒楽が素晴らしいのは言うまでもないが、こういう雑器も捨てがたい。
by kaz-105 | 2006-05-17 01:38 | ぽよよんな日々


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