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郡上踊
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 青山まで浴衣で出掛けてきたが、ホントは岐阜の祭りらしい。
 夕刻から数時間踊るそうだが、ホントは夜通し踊りっ放しらしい。
 ミニスカに黒ハイソックスの女子高校生も踊っていた。「オールで踊りまくる」という点では「夜のクラブ活動」と同様のメンタリティを持っているのだろう。

 次々と曲が変わり、変わった曲に合わせて踊りのステップや手振りが変わる。どのステップにも地べたを蹴る所作が入っていて、お囃子に合わせて地面を下駄で蹴る音が手拍子とともにリズムを刻む。曲が変わればテンポも変わり、静から動へ、動から静へと会場は落ち着いたり盛り上がったり。こりゃまさに「クラブ」と同じ。みんな揃って同じ振りなトコロは、敢えて言えば「パラパラ」に近いか。なるほど女子高校生が踊るハズだ。
 青山での出張サービスは何年目かだそうだが、岐阜の「本物」は何百年か続いてる「伝統的祭り」らしい。浴衣姿のおじいちゃんに教わりつつ踊っている女子高校生とか、ロン毛頭に帽子をかぶりバックパックを背負った破れジーンズのお兄ちゃんが滑らかに踊っていたり、老若男女、小奇麗なのから小汚いのまで、嬉々として伝統的トランス状態になってるのを見ると、教育改革だとかよりはるかに「美しい日本」づくりに貢献してるように思える。

 何年か前に、八尾の「風の盆」を見物に行ったことがある。風の盆の踊りは、明治以降に今の姿に整えられた踊りなので「新興」と言えなくはないが、「地域の伝統に根ざしている」のは確かだろう。艶やかに踊る女性たちの深くかぶった編み笠からチラリと見えたのは、見事な茶髪の「ギャル」だったし、胡弓や三味線、太鼓を奏している中にはピアスに茶髪の青年が幾人も居た。彼らは望んで親や年長者から手ほどきを受け、わざわざ帰省してまでこの祭りに参加する。そういうのを見てしまうと、法制化によって「国を愛する心」を教室で教えようなんて話がどうにも軽薄に思えてならない。
by kaz-105 | 2007-06-23 19:15 | ぽよよんな日々


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