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ヒーローの書き心地
 所用で出かけた際に、愛用シャープペンシルの芯が無くなっていたのを思い出し、入手すべくハンズの文具売り場に行った。ハンズに足を踏み入れると、目的以外にもウロウロと時間をつぶしてしまうのが常。今日の場合は、目的地の文具売り場でどうにも気にかかるモノを発見してしまい、しばらく眺めてしまった。
 「セイカ・ヒーローの書き心地」と銘打った筆記具たち。
 中でも気になったのは、この2本。
ヒーローの書き心地_e0011321_1820126.jpg

 一目見て、分かるヒトには分かる。左は、シャア専用ザク。そして、右はさらに懐かしいエイトマン。
 数年前から販売されているらしい。実は無用なのに興味深い筆記具を見つけるとついつい買ってしまう癖があるのは、ご同業の方々には覚えのあることだろう。概ねは、絵画やデザインに関わる専門性を備えたモノ、もしくはその系統も得意分野としてる伝統的なメーカーのモノが多く、「セイカ」と書かれたメーカー名がピンと来ないことや衝動的に購入するには価格が高いなと思ったので、衝動買いは避けることが出来たが、なんとも気になるモノではある。
 蛇足ながら解説すると・・・
 シャア専用ザクの方は、シャア専用ザクだから気になるのであって、本業の目で気になったわけでは決してない。従って、これをしてグッドデザインなどと言うつもりは毛頭無く、良くできたジュリアのミニカーに反射的に反応してしまうのと同様の感覚である。おそらく作り手の方も、この感覚に訴えるべく製造販売してるはず。
 対して、エイトマンが気になったのは、ほんの少しだが「本業の目」が入っている。写真ではいまひとつ分からないが、軸の真ん中あたりの白く見えるところは、実は白ではなく微妙なクリーム色である。このクリーム色にやられた。いかにもペンキを塗りましたという色合い質感で、他の部分の黒とのコンビネーションが絶妙。実に「昭和」な感じが出ていて懐かしさが漂っている。その上、クリップ(と8の字)はぐっと彩度を落とした赤。なんだか古いタイプの電車を見ているような感じ。8の字が書いてなく、エイトマンではなくても、この懐かしさを感じるデザインは有りだなぁと思ってしまった。
 さらに。
 他にウルトラマン数種も並んでいたが、それらが「素材の色」という感じなのに対して、このエイトマンは「塗装の色」という感じに仕上がっている。確かエイトマンはNASAが作ったロボットだったと記憶するのだが、それならボディは塗装であっても不思議ではない。時代から言っても、そうは特殊な塗料ではないだろうし、そのあたりまで意識してこの筆記具のデザインは検討されているのだろうから、キャラもの恐るべし、である。
by kaz-105 | 2008-05-13 18:59 | ぽよよんな日々


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