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フランス帰りのラーメン
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パリの郵便局まで旅して昨日帰国されたラーメン様です。





フランス留学中の友人が、パリの街を歩きながら「あぁ、天一のラーメンが食いたい」とつぶやくのを聞いたので、あれこれ探して海外に送付可能なラーメンを見つけ出したわけです。
乾麺だと何種類もあるんだけど、半生で美味そうなのはなかなか無くて。もちろん、天下一品の贈答用ラーメンも調べましたが、あれの日持ち日数は海外送付にはちょと辛い。
博多ラーメンの「海外ふるさと便」みたいのがあったので、それを送ったわけですが、舞い上がって楽しい学生生活を送ってる学生が「自宅(下宿)」にずっと居るはずもなく、当然のように荷物はパリの郵便局で局留めになりました。
郵便局まで取りに行けば美味いラーメンにありつけると、件の友人学生は知りつつも・・・日々の生活に追われ(・・・日々、彼女を追いかけ・・・が正しい表現か?)、時は流れて「局留め期間」が過ぎてしまいます。
もう、荷物は局にはありません。行方不明です。
おまけにモノはラーメンだし。

「留め置き期間が過ぎて、郵便局員が食ってしまったに違いない」
これが、オイラ&友人、そして発送してくれたラーメン屋さん、3者の共通見解でした。
ありがたいことに、何らかの事故で届かなかった場合は代金を保証してくれるとかで、発送してくれたラーメン屋さんが代金を返金してくれました。
もう一度送るか?という案もあったんですが、またパリの郵便屋さんが美味しくラーメンを食べることになるかもしれないということで止めにしました。留学期間も残り少なくなってたし。

ところが!
そんなことがあったこともすっかり忘れてた昨日、突然、「海外から荷物です」と言う郵便屋さんが玄関に。誰が何をといぶかりながら開けてみたら、そこには博多ラーメン12食セット。。。
「パリの郵便屋さんは、ラーメンを食ってしまってはいなかったんだ!」

春に博多の街を出て空路欧州に向かい、花の都パリで訪ねた人は不在、そして寂しく身元引受人を待つも、とうとう現れてくれなくてそのまま忘れ去られてしまったラーメン様。「代金」というIDも本国で処理されてしまい、もはや「戸籍上は死亡」みたいな状態になってしまって捜索活動も打ち切られてしまったラーメン様。
どこをどう彷徨ったのか、秋になって故国の土を踏んだわけです。

賞味期間はとうに過ぎていたんですが、長い放浪の旅を思いと放っておくわけにはいきません。
ありがたく調理して食させていただきました。

んまい!
さすが日本の食品保存技術は素晴らしい。何の問題も無く美味しくいただけました。
(今のところ、まだトイレには駆け込んでいません)

遠くパリで故国を思いながら食するラーメンがある一方で、
遠いパリに思いをはせながら食するラーメンもあるのですねぇ。。。。。
by kaz-105 | 2005-09-14 14:43 | ぽよよんな日々


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